原紙「A列本判」
印刷の現場で大活躍!
原紙「A列本判」ってどんな紙?
皆さんは普段、「A4」や「A3」といった仕上がりサイズの紙をよく目にされると思いますが、実はそれらの印刷物を作る際には、もっと大きなサイズの「原紙(げんし)」と呼ばれる紙が使われているんです。
今回は、国際規格のA判サイズ(A4、A3など)の印刷物を作る際に欠かせない「A列本判(えーれつほんばん)」について、その特徴や使われ方を、わかりやすく解説していきます!
-その他の代表的な原紙-
「A列本判」ってどんな原紙?
A列本判とは、その名の通りA判サイズの印刷物を効率的に製造するために設計された、印刷用の原紙のサイズ群のことを言います。国際規格であるA判のサイズ(A0, A1, A2…)が、ドイツの工業規格(DIN 476)が元になっているのと同様に、このA列本判もその流れを汲んでいます。
一番の特徴は、仕上がりのA判サイズよりもひと回り大きく作られている点です。
[A列本判の基本情報]
- 原紙サイズ: 625mm × 880mm
- 由来: 国際規格であるA判を基準とした、印刷用の原紙のサイズ群。ドイツの工業規格(DIN 476)が元になっています。
- 特徴: A判サイズの印刷物を効率よく作るための標準的な原紙。印刷や製本に必要な断裁余白(トンボのスペースなど)を確保できるように、仕上がりサイズよりも大きく作られています。
なぜ仕上がりサイズより大きい原紙が必要なの?
ここで疑問に思う方もいるかもしれません。「なぜ、わざわざ仕上がりサイズより大きな紙を使うんだろう?」と。
その理由は、印刷の工程にあります。
印刷物を作る際には、インクのにじみや断裁時のズレを防ぐために、仕上がりサイズよりも少し大きく印刷し、その後、「トンボ」と呼ばれる目印に合わせて正確に断裁します。この余白(塗り足しや裁ち落とし)やトンボのスペースを確保するために、A列本判のように仕上がりサイズより大きな原紙が必要になるのです。
A列本判から効率よくA判サイズを面付け!
A列本判(625mm × 880mm)の原紙から、どのようにA判サイズの印刷物が取れるのかを見てみましょう。
いくつかのA判サイズを組み合わせて、原紙に無駄なく配置することを「面付け(めんつけ)」と呼びます。
例えば、以下のように、A列本判から以下のように効率よくA判サイズの用紙を複数枚取ることができます。
– 印刷物制作の裏側を支える「A列本判」-
普段、何気なく手にしているA4の書類やA1のポスターも、実は「A列本判」などの大きな原紙から作られていることがお分かりいただけたでしょうか?
印刷会社では、この原紙をいかに効率よく使い、お客様の求める品質とコストで印刷物をお届けできるかを日々追求しています。
「こんな印刷物を作りたいけど、最適なサイズや紙の選び方がわからない…」 そんな時は、ぜひお気軽に印刷のプロにご相談ください!お客様にとって最適な印刷物のご提案をさせていただきます!
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