原紙「B列本判」
印刷の現場で大活躍!
原紙「B列本判」ってどんな紙?
今回は、日本独自のB判サイズ(B5、B4など)の印刷物を作る際に欠かせない「B列本判(びーれつほんばん)」について、その特徴や使われ方を、わかりやすく解説していきます!
-その他の代表的な原紙についてはこちら-
「B列本判」ってどんな原紙?
B列本判とは、その名の通りB判サイズの印刷物を効率的に製造するために設計された、印刷用の原紙のサイズ群のことを言います。日本で独自の発展を遂げたB判のサイズが、江戸時代の「美濃判」に由来するのと同様に、このB列本判もその流れを汲んでいます。
一番の特徴は、仕上がりのB判サイズよりもひと回り大きく作られている点です。
[B列本判の基本情報]
- 原紙サイズ:765mm × 1085mm
- 由来: 江戸時代に公用紙として使われていた「美濃和紙」の判型である「美濃判」に由来すると言われています。
- 特徴: B判サイズの印刷物を効率よく作るための標準的な原紙。印刷や製本に必要な断裁余白(トンボのスペースなど)を確保できるように、仕上がりサイズよりも大きく作られています。
なぜ仕上がりサイズより大きい原紙が必要なの?
ここで疑問に思う方もいるかもしれません。「なぜ、わざわざ仕上がりサイズより大きな紙を使うんだろう?」と。
その理由は、印刷の工程にあります。
印刷物を作る際には、インクのにじみや断裁時のズレを防ぐために、仕上がりサイズよりも少し大きく印刷し、その後、「トンボ」と呼ばれる目印に合わせて正確に断裁します。それに伴い、この余白(塗り足しや裁ち落とし)やトンボのスペースを確保するために、B列本判のように仕上がりサイズより大きな原紙が必要になるのです。
B列本判から効率よくB判サイズを面付け!
B列本判(765mm × 1085mm)の原紙から、どのようにB判サイズの印刷物が取れるのかを見てみましょう。
いくつかのB判サイズを組み合わせて、原紙に無駄なく配置することを「面付け(めんつけ)」と呼びます。
例えば、以下のように、B列本判から以下のように効率よくB判サイズの用紙を複数枚取ることができます。
– 印刷物制作の裏側を支える「B列本判」-
普段、何気なく手にしているB5の教科書やB1のポスターも、実は「B列本判」などの大きな原紙から作られていることがお分かりいただけたでしょうか?
このように、印刷会社では、この原紙をいかに効率よく使い、お客様の求める品質とコストで印刷物をお届けできるかを日々追求しています。
「こんな印刷物を作りたいけど、最適なサイズや紙の選び方がわからない…」 そんな時は、ぜひお気軽に印刷のプロにご相談ください!お客様にとって最適な印刷物のご提案をさせていただきます!
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