原紙「四六判」
印刷の現場で大活躍!
原紙「四六判」ってどんな紙?
今回は、日本の印刷業界で古くから使われてきた「四六判(しろくばん)」について、その特徴や使われ方を、わかりやすく解説していきます!
-その他の代表的な原紙-
「四六判」ってどんな原紙?
四六判とは、現在のA判・B判が日本に導入される以前から広く使われてきた、印刷用の原紙のサイズです。明治時代にイギリスから輸入された紙の寸法がもとになっており、尺貫法で「四尺×六尺」であったことから、この名前が付けられたと言われています。
一番の特徴は、書籍や雑誌など、日本の出版物で多く使われるサイズの印刷物を効率的に作るために設計されている点です。
[四六判の基本情報]
- 原紙サイズ:788mm × 1091mm
- 由来: 明治時代にイギリスから輸入された紙の寸法「四尺×六尺」に由来すると言われています。
- 特徴:書籍、雑誌、単行本など、出版物の印刷に特化した代表的な原紙。印刷や製本に必要な断裁余白(トンボのスペースなど)を確保できるように、仕上がりサイズよりも大きく作られています。
なぜ仕上がりサイズより大きい原紙が必要なの?
ここで疑問に思う方もいるかもしれません。「なぜ、わざわざ仕上がりサイズより大きな紙を使うんだろう?」と。
その理由は、印刷の工程にあります。
印刷物を作る際には、インクのにじみや断裁時のズレを防ぐために、仕上がりサイズよりも少し大きく印刷し、その後、「トンボ」と呼ばれる目印に合わせて正確に断裁します。この余白(塗り足しや裁ち落とし)やトンボのスペースを確保するために、四六判のように仕上がりサイズより大きな原紙が必要になるのです。
四六判から効率よく仕上がりサイズを面付け!
四六判(788mm × 1091mm)の原紙から、どのように様々なサイズの印刷物が取れるのかを見てみましょう。
いくつかの仕上がりサイズを組み合わせて、原紙に無駄なく配置することを「面付け(めんつけ)」と呼びます。
例えば、以下のように、四六判から以下のように効率よく用紙を複数枚取ることができます。
※ここでいう「菊判」は断裁後の仕上がりサイズを指示しています。
– 印刷物制作の裏側を支える「四六判」-
普段、何気なく手にしている書籍や雑誌も、実は「四六判」などの大きな原紙から作られていることがお分かりいただけたでしょうか?
印刷会社では、この原紙をいかに効率よく使い、お客様の求める品質とコストで印刷物をお届けできるかを日々追求しています。
「こんな印刷物を作りたいけど、最適なサイズや紙の選び方がわからない…」 そんな時は、ぜひお気軽に印刷のプロにご相談ください!お客様にとって最適な印刷物のご提案をさせていただきます!
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