思い出を贈る製本事例
大切な「日記」を色褪せない一冊に
– 思い出を贈る製本事例 –
先日、お客様から非常に心温まるご依頼をいただきました。それは、「亡きお父様がご友人と行かれた自転車旅行の日記を複製し、ご友人にプレゼントしたい」というものです。
手書きの温かみ、当時の情景が目に浮かぶような文字、そして何よりお父様が書き記された「人生の足跡」。これらを忠実に再現し、贈られた方が再び感動を味わえるような一冊に仕上げることが私たちのミッションでした。
複製でこだわった2つのポイント
亡きお父様の日記という、かけがえのない一冊だからこそ、私たちは以下の点にこだわり、丁寧に製本作業を進めました。
手書きの風合いをそのままに!一枚一枚手載せスキャンで忠実な再現
日記の温かさは、やはり手書きの文字の「かすれ」や「筆圧」に宿ります。熟練のスタッフが手作業で一枚一枚丁寧に“大切な日記を傷つけないよう”スキャンしました。これにより、一般的なスキャンでは失われがちなこうした細部まで忠実にデータ化し、まるで原本を手に取っているかのような臨場感を再現することができました。もちろん、原稿の冊子を崩すことなく、そのままの形でお客様にご返却いたします。
くるみ製本で、手軽に手に取れる思い出の品に
今回は大切な方への贈り物でありながらも、日常的に手に取って読み返しやすいように、くるみ製本(ソフトカバー)で仕上げました。表紙は日記の雰囲気に合わせたデザインを施し、丈夫で持ち運びやすい一冊に。これにより、贈られた方が気軽に開いて、いつでもお父様との思い出に浸れるような、温かい贈り物となりました。
-「形見分け」や「思い出の共有」に、製本という選択を-
今回のように、故人の方が残された「手書きの文章」や「絵」、「写真」などを一冊の本として複製するご依頼は、実は少なくありません。
故人が遺したエッセイや短歌、俳句集
お子様が小さい頃に描いた絵をまとめた画集
親しい友人との交換日記の複製
家族の歴史を綴った手書きの記録
デジタルデータでは味わえない「紙の温かみ」と「製本された本の形」には、特別な価値があります。
私たちは、単に印刷するだけでなく、お客様の「こんな本にしたい」という想いを汲み取り、用紙選びから製本方法、印刷の細部に至るまで、それぞれのお客様に沿った最適なご提案をさせていただきます。
「大切な思い出を形にしたいけれど、どうしたら良いか分からない…」 そんなお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度私たちにご相談ください。熟練のスタッフが、お客様の大切な記憶を、色褪せることのない一冊として未来へ繋ぐお手伝いをさせていただきます。
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